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【発表会曲目】スズキメソード以外でならこの曲!|ヴァイオリン講師おすすめ曲目

メジャーな教本であるスズキメソードの中から、発表会向けの曲についての記事を書きましたが、今回は教本以外の曲でおすすめ曲をご紹介します。

教本の曲目でのおすすめを知りたい方は下記の記事をご覧ください。

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協奏曲 作品11 /Ferdinand Kuchler

スズキメソード第1巻のメヌエット3番が終わった方向け

全体的に明るく、堂々とした曲調で、とても発表会向けです。実際、私の過去担当した生徒さんも発表会で演奏しました。

1巻の曲には少ない、出だしのピアノ伴奏が威厳のあるかっこいい感じが、発表会らしさを演出できます。
弦も4本全て使って演奏するので、メヌエット3番まで演奏できていると弾きやすいです。
音は簡単ですが、右手がしっかりとコントロールできていないと、少しショボくなってしまうのと、途中で曲調が変わりますのでしっかりと演奏できるようになることがポイントです。
ピアノ伴奏との掛け合いも出てきますので、自分の演奏だけではなくピアノ伴奏の音も聴ける余裕が持てるように練習しましょう。

協奏曲 作品34 ト長調より第1楽章/O,Rieding

スズキメソード第1巻の最後の曲の代わりにおすすめ

実はこの曲、スズキメソードともう一つのメジャーな教本である、新しいヴァイオリン教本に乗っている曲です。

移弦が多くヴァイオリンの弦を4本使ってダイナミックに演奏していきます。また臨時記号(イレギュラーな音)も程よく出てきて、音程の正確さも求められます。16分音符も出てきますので、レベルとしてはスズキメソード第1巻の一番最後の曲と同程度と言えます。
途中で曲調が変わったり、重音(一度に複数の音を同時に演奏する奏法)も出てきます。
チャレンジしたい方や、教本以外の曲を演奏したい方向けの発表会曲です。

ちなみに、新しいヴァイオリン教本は演奏しやすいように編曲されていますので、オリジナルとは異なります。

協奏曲 作品35 ロ短調より第1楽章、第3楽章/O,Rieding

第1楽章はスズキメソード2巻に入ったくらいの方向け

第1楽章は、曲の出だしは少し物悲しさもあり、情緒を感じる曲調ですが、ヴァイオリンの弦4本を全てまんべんなく使って演奏するので、とても奥行きも感じ、聴いている人にも、すごい!と思ってもらえる曲です。全体を通して流れるような曲でスラーが多く、また、臨時記号(イレギュラーな音)が出てきます。スズキメソードの1巻の終わりの曲で出てくるテクニック(スラー奏法、臨時記号を理解する)をきちんとマスターしていることが必須です。

曲の分数は短めですが、1曲を通じて起承転結がしっかりとある曲ですので発表会向けの曲です。

第3楽章はスズキメソード2巻の真ん中あたりを弾いている方向け

第3楽章は、第1楽章のスラーの奏法に加え、細かい16分音符もたくさん出てきます。第1楽章よりも楽譜を読む力や右手のコントロールが必要になります。スズキメソード第2巻の真ん中辺りまで弾けていると、テクニックの力も身につくようなチャレンジ曲です。

曲を通じてテーマになっている曲の初めのフレーズは、できるだけ軽やかに演奏し、16分音符は右手のコントロールをしっかりとしてできるだけ小さく動かせるように練習しましょう。練習の仕方としては、1音だけで16分音符を刻むのがオススメです。スラーははじめは取って練習して、音程を安定させることを優先しましょう。

番外編~

クラシックの曲以外

クラシックの曲以外でなにかないかとお探しの方もいらっしゃるかと思います。
スズキメソード第1巻や2巻程度の曲で演奏できて、発表会向けの曲もご紹介します。

きよしこのよる

季節限定とはなってしまいますが、大人の生徒さんで人前で演奏したいけどクラシックの曲以外をご希望の方に人気があります。

ポピュラーの曲は、譜面によって弾きやすさがかなり変わってきます。中には曲の後半にジャズアレンジがされていたりすることもありますので、注意しましょう。

母に教えたまえし歌

流れるような曲調でいて、音はそれほど難しくない曲です。この曲もまた、楽譜によっては難しい編曲がされている可能性もあります。
楽譜を購入する際、注意しましょう。

歌の翼に

オリジナルが歌曲(古典曲)の場合、とてもメロディーに動きがあるのでヴァイオリンで弾いても様になる曲は多いです(今流行の曲は除く)。

この曲もメロディーラインが美しく、起承転結があり聴き応えがありますので、発表会向けです。この曲も楽譜によっては難しい場合もありますので、注意しましょう。

最後に

いかがでしたか?

皆さんの発表会曲の参考になりましたら幸いです。
最後に余談ですが、クラシックのヴァイオリンレッスンや発表会では、なぜポピュラーの曲をあまり勧めないかというと、右手のテクニックが崩れてしまうからです。教本でせっかく身につけたテクニックが、ポピュラーの曲では必要ないので、楽に演奏できてしまうのです。
一度ポピュラーの曲を数カ月間練習してしまうと、教本に戻ったときにテクニックのギャップをとても感じてしまい、せっかくのレベルアップの機会を逃します。
エリーゼ先生の場合、基礎から順番に習っていらっしゃる方のレッスンでは、スズキメソードの第3巻までは我慢して学んでいただくようにしています。
3巻まで進めば、ポジションチェンジもできるようになり、複雑な曲も弾けるようになっています。そうなったらあとは、ポピュラーの曲もライトなクラシック曲も両方弾けるようになるのです。
初歩の方ほど、教本を使った練習に絞って学んでいただくことをおすすめします。

エリーゼ先生でした!


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