今回は、ウォーミングアップで何をするか?教則本ってどうやって進めるのがよいの?
そんな疑問に答えていきたいと思います。
ウォーミングアップで何をするか?

主な項目です
- 楽器準備
- 音階
- 基礎練習
- 右手・左手のトレーニング
手のトレーニングとはちょっと話が違いますが、演奏時の手の形についてはこちらで解説しています。
何を選ぶかは【曲】にあわせる

それぞれ上記に上げた項目の中で、具体的に何を選ぶのかは、その時学んでいる【曲】に合わせます。
例えば
- 曲が【ト長調ーGdur】なら → スケール(カールフレッシュや小野アンナ音階教本など)も【ト長調ーGdur】できるなら、平行調も。
- 曲の中で、右手の速いパッセージが苦手だから→右手が難しい練習曲(カイザーやローデなど)
- さらに、細かく1の指が苦手→セブシックの1の指の練習のところをやる
という感じで、曲に合わせて選択すると、曲の完成度や難しいところの克服、レベルアップに繋がり、成果として現れやすくなります。
教則本にもやり方がある

音階やカイザーなどの教本って
順番にやれば良い、とか、最初から最後までただやればいい、というものではありません。
ポイントをつかみながら、目的をもってやらないと、最終的な目的である【曲をよりスムーズに演奏する、魅力的に演奏する】効果は出にくいです。
ポピュラーな教則本であるカイザーの場合

教則本でよく使用されるものの一つ、カイザーを例に解説していきます。
よくありがちな疑問
- 難しくて、そもそも最後まで弾けない
- この上に書いてあるパターン、全部やるの?
- このカイザーの曲って意味あるの??
こういった疑問を持つことが多いと思います。実際レッスンでも生徒さんから同様の質問を受けたことがあります。
答えとしては
最後まで弾けなくても大丈夫です。
全然弾けない場合【やさしいカイザー】という簡単ヴァージョン(カットしてあったり弾きやすいように編集してある)の教本があります。
それに、苦手なところだけやればOKです。
カイザーの場合、1巻から始まって何冊もありますし、どんどん難しくなっていくので、テクニックを身につける前の譜読みで挫折してしまう方も多いと思います。
譜面を読むためにやっているわけではないのに、一番やりたいテクニックの取得ができないのは、もはや取り入れる意味がありません。
バリエーションの選択も【曲】に合わせて苦手なところだけ

カイザーで20数曲あるうちの、どの曲を選択肢、その中のどのバリエーションを練習に取り入れるかは【曲】に合わせて選択します。
- 右手が苦手なら、右手を克服するものを選ぶ
- たくさんあるヴァリエーションも、曲の出てくるこのスラーの形が難しくてできないから、同じ形のヴァリエーションとさらに似たヴァリエーションだけを取り組む。
こうした選択をしていくことで、より効率的な練習ができ、曲に活かしていくことができるようになります。
上記はカイザーを例にしましたが、すべての教則本に応用できます。
一番の目的を忘れない【曲】のために取り入れる

教則本はたくさんの種類があり、どれを選択して良いのか悩むことも多いと思います。
さらにのめり込んでしまうと、教則本の曲をさらうためにたくさんの時間をさいてしまうことも。。
一番の目的は、【曲】をスムーズに演奏するためや、より魅力的に演奏するためです。
あらかじめ教則本に取り組む時間を設定したり、目標をより細かく立てて、効率よく取り組みましょう。
おまけ:カイザー1巻2番の謎??

生徒さんからのご質問で、一番多かったもの。
カイザーの1巻の2番。これって何をする曲なんですか?
同感できる方が多いのではないでしょうか?
1番が終わって2番になったときに、いきなり毛色が違いすぎる曲で、はて?これは何の練習曲なんだ??
となりやすいです。
私の場合は、ヴィブラートの練習、あるいはレガートの練習のために生徒さんのレッスンでとりいれています。
レガートが苦手な方は一定数いらっしゃると思いますので、ぜひ2番に取り組んでみてください。音も比較的取りやすいので、より【レガート】に意識した練習ができます。
レガートの練習や、ヴィブラートの練習は必要ないという方の場合、レッスンでは2番は飛ばして3番をやることが多いです。
ポイントをおさえつつ、効率よく練習をすすめていくと、上達のスピードも違ってきます。

教則本は、あなたの苦手を克服してくれる、よき相棒です。
より良い信頼関係で向き合えるように、上手に付き合っていきましょう。
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