手はアーチ構造で成り立っている
音楽系のレッスン中、手の形は丸く!と注意されたことはありませんか?
私もレッスン中によく指導することです。
手はアーチ構造で成り立っているのですが
- 手首のアーチ
- 指の骨に沿った形のアーチ
- LP関節と言われる指の根元の骨の、親指以外を結んだ、横方向のアーチ
- 親指と他の指の対立で形成されるアーチ
こういったアーチ(丸くする)構造で成り立っているので、力んでしまったりしてアーチが崩れてしまうと、手の柔軟さがなくなってしまい、いい音も出せなくなってしまう。ということにつながってしまいます。
力むと固くなり、動きが悪くなる
手がアーチ状に(まるく)なってないと動作に支障が出てしまいます。
手の本来の動きは丸いのに、固くなっていると本来の動きを発揮できなくなるのです。
なにより、見た目も、指がまっすぐだったり指が固く曲がっていたら不自然です。
見た目の自然な形や動きというのは、そのまま動きのスムーズさに繋がります。
そして、自然な形は最小限の力で無理なく力を発揮できるのです。
見た目も硬さがあるときは、手や指の動きが悪くなって、弦を押える動作も悪くなることがわかります。
講師は、見た目の柔らかさを見て生徒の様子を判断していることもあります。
自主練習でも、スマホのカメラや動画撮影などで、客観的に演奏の様子を見てみると、新たな発見があるかもしれません。
ヴァイオリンの左手問題|手首がネックについてしまう原因
ヴァイオリンのレッスンで、ダントツで多い左手の注意は、手首がネック(楽器)についてしまうというもの。
ネックから手首を離しましょう、という注意は初心者の方は特に受けやすいと思います。
この原因も、手が丸く使えていないことが原因であることが多いのです。
左手が安定していない生徒さんは、手首がネックについてしまい手のひらが丸くなってないことが多いです。その場合は、手首のアーチ(丸め具合)が足りていないかもしれませんね。
手のひらや指には注意が向きやすいですが、手首はなかなか注意が向きにくいところ。
皮膚が丈夫な人は、手首を伸ばした状態で手首の内側に縦方向にテープを張っておくと、意識が向きやすいです。
手首が曲がると、テープがたるんで違和感を感じるので、それで手首への意識が増します。
ヴァイオリンの速弾き|指が固まる原因も丸くないから
ヴァイオリンの速弾きで、左の指が回らない!というお悩みはよく聞きます。
オーケストラに所属されている方は特に、16分音符などの細かいパッセージがたくさん出てきますから、悩む事が多いと思います。
指が回らない、というお悩みも、手や指などが丸く使えていないことが原因の可能性が高いです。
指の動きが悪いということは、指の本来の動きから外れてしまっているということですし、本来の動きができない形になってしまっているということ。
本来の動きができるように、丸い形を意識しましょう。
丸い形は、一方方向に力が働いていません。様々な方向に働かないと丸さは失われます。
最初に記述したアーチの話の中での、横方向のアーチと指の骨の形のアーチ、両方足りていないかもしれません。
まとめ
今回は身体の使い方(手のアーチ構造について)紹介させていただきました。
うまく動かせないときは、ぜひ、このアーチと丸さを意識して練習してみてください。
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