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【YAMAHA YSV104S RD】サイレントバイオリンを弾いてみた感想

いつもはクラシックのヴァイオリンを弾いているエリーゼ先生ですが、昨今の住宅事情を考慮して音量を気にしなくてもいい、YAMAHAのサイレントヴァイオリンを使ってみました。

お家であまり音出しができない方、練習は夜にすることが多い方、ガジェットが好きでエレキテックな楽器にご興味がある方。
ご参考になりましたら幸いです。

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音が小さく扱いやすいのに本格的な楽器|セット内容

私が今回使用したのは、【YAMAHAのサイレントヴァイオリンYSV104S BR ブラウン】です。 弓・ハードケース・松脂がセットになったベーシックモデルです。

写真の商品が全部セットになっています。

セット内容は以下のもの

  • 楽器本体
  • 松脂(ピラストロ)
  • 肩当て(Aileenmusicというメーカー品。角度も調整可能)
  • コントロールボックス
  • コントロールボックスにつなげるコード2本
  • イヤホン
  • 取説
  • ケース(高級感あります、楽譜は入りません。)

演奏するのに必要なものがそろっているので、初めての方におすすめですが、音をスピーカーやアンプから出力したい場合は、別途購入が必要です。

音量|大きな話し声程度

アンプにつながず演奏した場合は、45~70㏈でした。話し声程度の音量です。
強弱記号でいうと、p(ピアノ)弱い音で演奏すると45㏈ほど。mf(メゾフォルテ)やや強い音で弾くと60~70dB対話の声くらいでした。

ちなみに普通のクラシックヴァイオリンで演奏した場合、70~83㏈程度。これは混雑した車道並みだそうです。
ミュートをつけても70~79㏈程度。ほとんど変わらないことがわかりました。

やや強い音で演奏しても話し声程度なら、お家でも音出ししやすいですね!
下記にdBを表にしました。

楽器目安
クラシックヴァイオリン70~83㏈混雑した車道並み
クラシックヴァイオリン(ミュート)70~79㏈大きめの話し声
サイレントヴァイオリン(アンプ無し)45~70㏈対話の声~大きめの話し声

楽器が軽くて持ちやすく扱いしやすい

クラシックヴァイオリンと比べると、木の面の部分は金属で枠組みしかないですし、演奏するときや楽器の出し入れなどがしやすいです。
扱いやすさは練習もしやすくなりますね。

楽器も薄いです。

楽器を構えた時に肩側に来る方(左側)は無いので、構えた時に肩が丸見えです。
姿勢の改善にも役立ちそうでした。肩の向きが内側に入ってしまっていないか、脇の下を締めすぎていないか、余計な力が入っていないかも確認できます。

重さは本体が約490グラム(HP参照)とのこと。クラシックヴァイオリンより若干軽く感じました。楽器を構えたり下ろしたりするときの扱いのしやすさから、実際はもっと軽く感じました。

アンプなどにつないで演奏する場合、コントロールボックスというものを体につけますが、それも約70グラムなので、体の負担が少なくて練習もはかどりそうです。

音色はエレクトリックさはあるものの自然、むしろ良い音

音色はエレクトリック的ではありましたが、きれいな音がしました。
そして演奏を聴いていた人によれば【綺麗な音がしてる】とのこと。
音も非常に出しやすく、弓で弦をなでるだけで簡単に音が出ます。

楽器自体、自然なレスポンスと胴鳴り感の空気感や音色の変化を再現し、アコースティックサウンドを実現した、とHPに記載があるように、クラシックヴァイオリンを弾いているときのような音色や楽器が響いているような感覚を感じられました。

クラシックバイオリンですと、楽器の構造上、音が出るまでにさまざまな工程を経ています。
弓で弦をこすった振動が駒に伝わり→表板に伝わり→魂柱を伝わって裏板へ伝わり→楽器の中の空間で音が反響したものが→F字こうから出て→音が観客に届く。これだけの工程を経てやっと音が出ます。この複雑さがいい音の基準となる雑音となっているため、少しでもコントロールが悪かったり楽器の調整がよくないだけで、音も悪くなります。

サイレントバイオリンなら、駒まで伝わった振動はそのまま電気信号に代わります。アンプをつなげなければ、そのまま駒の振動音だけで観客に届くのです。このシンプルさが雑音を少なくしていい音が鳴りやすいのだと思いました。

サイレントヴァイオリン(アンプ無し)で【タイスの瞑想曲】を試奏しています。

演奏するときの注意点|音が出しやすいからこそ

サイレントヴァイオリンは前記の通りきれいな音が出やすいという利点はありますが、それ故に、弓の毛をしっかりと弦に置いてしっかりとした音色を出すということが意識しずらくなります。

弓が弦に軽く触れただけで音がきれいに出てしまうので、力を抜いて、ただ表面的な奏法になりやすいです。

この奏法が身についてしまうと、フォルテやアクセントなど強い音を出さないといけないときに、しっかりとした音の表現ができません。
クラシックヴァイオリンのレッスンでもよくお伝えしていることですが、最初はギーっとなっていいのでしっかりと弦に弓を置くことが大切です。そうすると力の入れ具合のコントロールが身につくから、強い音も弱い音も、しっかりと芯のあるいい音で演奏できるようになります。

ですので、音が出しやすいサイレントヴァイオリンであっても、弦に弓をしっかりと置いて演奏するように練習しましょう。
もしサイレントヴァイオリンからクラシックヴァイオリンに移った時も違和感が少ないと思います。

アンプにつないで演奏してみた

アンプにつないだ時は上の写真のようになります。スマホ、スマホにつなげたコード、アンプ以外は楽器のセットに入っているものです。

コントロールボックスにつなげば簡単に音出し可能

左の写真の顎あての所と、右側のコントロールボックスのヴァイオリンのマークがある穴に付属のコードを差します。

今回は安価なのに高性能なLEKATOのアンプにつなぎました。コントロールボックスはヘッドホンのマークに差します。

LEKATOのアンプについては下記の記事に書いています。

今回使用したアンプだと穴が合わなかったので、変換のものをつけました。

アンプ使用時には注意しましょう。
購入時、サイズはしっかりと確認しましょう。

接続は、コントロールボックスにも楽器につなげるイラストが入っていたりして、非常にわかりやすく簡単にできました。

音を出すときは、コントロールボックスの電源をオンにします。

音量の調節は楽器本体とアンプで簡単に

音量の調節は、楽器本体とアンプでコントロールできます。
つまみで調節できるので、好みに合わせての微調整が可能です。

コントロールボックスで音の変化も可能。コンサートホール用とお家用という2種類が楽しめます。
アンプやつなぐ機器では音色をもっと変化できるので、ヴァイオリンの音色の可能性を広げられますね。
ポピュラー音楽など音色を変えて楽しみたいときも柔軟に対応できます。

エレクトリックならではの練習法|音源と合わせての練習がしやすい

クラシックヴァイオリンの場合、音量がそれなりに出てしまうので、伴奏CDと合わせて練習するときにはかなり大きな音にしないと聴きにくいです。

サイレントヴァイオリンならヴァイオリンの方の音量を小さくして、音源を大きくしての練習も可能。
実際にコントロールボックスとスマホをつないで、音源と一緒に演奏してみましたが、音量の調節がしやすく演奏しやすかったです。
とてもおすすめ。

スマホなど音を出すものとつなぐときは、コントロールボックスの真ん中とつなぎます。

気軽に電子楽器を始めてみましょう

いかがでしたか?

昨今の住宅事情で音出しが難しい方も、夜練習することが多い方も、気軽にサイレントヴァイオリン始めてみましょう!

エリーゼ先生は、サイレントヴァイオリンでもオンラインレッスンします!お待ちしております。

楽器練習におすすめのアプリTomplayについて紹介しています。

格安の電子バイオリンを紹介している記事。

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